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エクセルデータ地図化システム ExceltoMap

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地点経緯度の入力方法

現地でGPS装置で記録した経緯度があれば、それを使います。以下、オンライン地図から経緯度を拾う場合です。
 本システムでは経緯度を小数形式(下6桁)で扱います。
 度分秒形式(N 42°59'27.2, E 141°23'42.9など)の入力は処理の際、自動で少数形式に変換されます。

  1. Google Mapを使う方法
    この方法は人の居住地で特に有効です。
    1)ブラウザで Google Map を開きます。
    2)該当地点にカーソルを置いて、右クリックします。
    3)ポップアップが開き、その最上位に経緯度が表示されますので、そこにカーソルを置いて左クリックします。
    4)経緯度がコピーされますので、該当の緯度セルにペーストします。
    緯度セルに入力された緯度・経度は、処理の際、緯度セルと経度セルに自動的に振り分けられます。
    Google Mapでは該当地点の住所もコピーできます。これを利用すると住所のデータ化も簡単です。

  2. ブラウザでGoogle Earthを使う方法
    1)ブラウザで Google Earth を開きます。
     設定で、経緯度の表示を(度分秒形式ではなく)小数形式にしておきます。
    2)該当地点にカーソルを置いて、右クリックします。
    3)ポップアップが開き、その下部にある「座標をコピー」にカーソルを置いて左クリックします。
    4)経緯度がコピーされますので、該当の緯度セルにペーストします。
    緯度セルに入力された緯度・経度は、処理の際、緯度セルと経度セルに自動的に振り分けられます。
    その際、°Nと°E(あるいは°Sと°W)は除外され、南緯や西経は数値がマイナスになります。

  3. 無料のアプリGoogle Earth Proを使う方法
    1)Google Earth Proを開きます。
      設定で、経緯度の表示を(度分秒形式ではなく)小数形式にしておきます。
    2)地図画面左上の地点記号追加(ピン形)アイコンをクリックします。
    3)追加されたピン形アイコンを該当地点にドラッグします。
    4)アイコン追加時に現れた情報ウィンドウに表示の緯度と経度を該当セルにそれぞれコピーペーストします。
      ペースト内容に記号[°]が含まれていても構いません。処理の際、自動的に除外されます。
    5)情報ウィンドウのキャンセルボタンを押します。

  4. 国土地理院地図を使う方法
    この方法は日本国内の地点にのみ有効です。
    1)ブラウザに 国土地理院地図を表示します。
    2)地図を拡大表示し、該当地点を地図中央のプラス印に合わせます。
    3)このとき、URLの中に該当地点の緯度と経度が表示されています。下6桁の小数形式です。
    4)この緯度と経度を緯度セルにまとめてコピーペーストします。
    ペーストにスラッシュ'/'が含まれていて構いません。処理の際、自動的に除外されます。
  5.  

地点情報の表示手法

地点情報の表示にはさまざまな方法があリます。

地点要素の記号とラベル
地点の表示は記号とラベルで行われます。Google Earth内でこの2つは不可分で、別々に表示・非表示を切り替えることができません。そのため、同じ地点群を対象とするフォルダを2つ用意し、片方は記号だけ、もう片方はラベルだけの表示にしておいた方が良い場合があります。 この時、記号だけ表示ではラベルの表示サイズ(L列)を空白に、ラベルだけ表示では記号の表示サイズ(O列)を空白にします。

記号は地面より少し高めに表示する必要があります。地図を3D表示した場合、記号が樹冠の下などに隠れてしまうことがあるためです。通常地面から3 mほどの高さで大丈夫です。しかし、樹高の高い熱帯林などでは20 mほどの設定が必要な場合もあります。この場合、近くから斜め視点で見た場合に、位置が大きくずれて見えることに注意が必要です。

ラベルについては隠れる心配がありません。表示高の設定はラベルについても有効ですが、たとえ地面より下に設定されても必ず表示されます。これを利用して、ラベルに記号風の文字を使って記号の代わりにする手があります。これで隠れる心配はなく、地面からの相対高を0にしておくと斜めに見ても位置がずれて見える心配がありません。ただし、これは実態がラベルなので、吹き出し表示の設定はできないことに注意が必要です。[◉▣◈▼▲▶◀]はメニューから選択できる記号文字です。ラベルとして記号風の文字が選択されると、記号サイズは自動的に0として扱われます。記号表示があると、そのサイズに拘らずその表示が優先され、ラベルの表示位置がずれるので、これを防ぐための処置です。

文字による地点情報表示の2方法
文字による地点情報の表示には2つ方法があります。

複数の地点に複数の情報を表示させる方法
まず、ラベルのみで記号を持たない地点要素を各地点に複数配置します。
具体的には、同じ対象地点を含むフォルダを複数作り、それぞれで異なるデータ項目の値をラベルとして表示させます。
(すなわち、スタイル指定領域のJ列に対応するデータ項目名を入力します。「要素詳細」-「地点要素」-「J列の指定」参照
こうすることで、状況に応じて必要な情報を各地点に同時に表示させることができるようになります。

しかし、複数のラベルを同時に表示すると表示が重なってしまいます。
斜め視点に限れば、ラベルごとに表示の高さを変えてやることでこの重なりを回避できます。
雪コウモリのデータ例では、この方法で周回飛行時に複数ラベルを各地点同時に重ならず見せるようにしてあります。

GPSデータ処理と動的表示の使い方

GPSデータのために次のような処理が用意されています。

任意の視点の設定方法

視点はG列指定の対象地点がすべて視野に入るよう自動設定されます。以下の要領で任意の視点も設定できます。

データファイルのボタンとその機能

データファイルには次のようなボタンがあります。
  1. 縮小 / 拡大 制御領域(B列~T列)を隠したり、表示したりします。
  2. kmlファイル作成 KMLファイルが作成され、Google Earthが起動して、ファイル内容が地図に表示されます。
  3. 行移動 指定範囲を指定行に移動します()。この機能はデータ領域でも有効です。
  4. 空行挿入 指定範囲に空行を挿入します()。この機能はデータ領域でも有効です。
  5. 入力ガイド表示/非表示 セル選択時に入力ガイドを表示するかしないかを切り替えます。
  6. システムの接続を解除 システムの接続が解除され、ボタン機能が停止します。
注:指定範囲は、ボタンを押すと横方向に自動拡張されます。拡張範囲は当初選択範囲の両端の位置で決まります。
  拡張範囲が不適であれば中止できます。

データファイルのボタンが働く仕組み:これに起因する症状とその対処

データファイルのボタンにはシステムファイルのマクロが登録されています。
ボタンが押されたとき、システムファイルが開いていなければ、それを開いてからそのマクロが実行されます。
このことから明らかなように、マクロの登録にはシステムファイルの名前と保存場所の登録も含まれます。
これに起因して、次のような症状が起こります。
  1. データファイルを開こうとすると、リンク更新の可否を問われることがあります。
    これはファイル内のボタンに登録されたシステムファイルが開いていないことに起因します。
  2. このとき、「更新する」「更新しない」どちらを選択しても構いません。
    • 「更新する」を選択すると、登録のシステムファイルが同時に開かれます。
    • 「更新しない」を選択すると、登録のシステムファイルは開かれません。
      しかし、ボタンが押されると、登録のシステムファイルが開かれて、マクロが実行されます。
  3. 次のような場合、「更新」ができず、ボタンが機能しない、といった問題が生じます。
    • システムファイルの保存先や名前を変更した場合。
    • 別のPCでデータファイルを開いた場合(システムの保存先が不明)。
      こうした場合、システムファイルを開いて、「データファイルのボタン機能回復」ボタンを押してください。
      開かれているデータファイルのボタンに当該システムファイルのマクロが登録されます。
  4. データファイルを共有する場合、あらかじめ「システムとの接続を解除」ボタンを押してから送付すると、
    共有先がデータファイルを開くとき、更新の可否を問われて戸惑う心配がなくなります。
    ただし、共有先のシステムファイルで「データファイルのボタン機能を回復」することが必要です。

編集に便利なショートカットキー

データシート編集用に行移動/空行挿入ボタンが用意されています。以下のキー組合わせも覚えておくと便利です。

geojsonファイルについて

geojsonファイルはkmlファイル作成に併せて、kmlファイルと同じ場所に作成されます。拡張子がgeojsonです。
geojsonファイルは国土地理院Web地図にDrag&Dropして使います。
  1. 本システムで作成するgeojsonファイルには、一部の情報(地点とその吹き出し)のみが含まれます。
  2. 地点は記号のみで表示され、ラベルはつきません。
    記号の形は指定にかかわらず、すべて●になりますが、サイズや色には指定が生かされます。
  3. 国土地理院Websiteにはさまざまな種類の地図が用意されています。
  4. 当初表示地図の右上隅「地理院地図Vector」や左上隅「地図」をクリックすると選択できます。
*geojsonファイル作成機能は、Ver.5-14で追加されました。