フォルダ要素はフォルダ自身を含め他の要素を内包できる要素です。 D列またはF列で「ᐯ」または「ᐳ」を選択すると、その前列がフォルダ要素となります。 フォルダ要素は、Google Earthのサイドバーにフォルダとして表示されます。 「ᐯ」指定フォルダは当初開かれた状態で、「ᐳ」指定は閉じられた状態で表示されます。その後の開閉は自由です。 フォルダの内包要素は地図上の表示/非表示をまとめて切り替えできます。
リンク要素はフォルダ要素に下位の要素をつないで、フォルダの階層を深くするための特殊要素です。 D列またはF列で「.link」を選択すると、その前列がリンク要素となります。 E列で指定したリンク名を別行のC列で受けます。C列の要素はリンクであってもリンクでなくても構いません。 リンク要素は地図要素ではありません。構成領域内でのみ機能します。
地点要素はGoogle Earth地図内に地点を表示します。表示は記号とラベル(の両方または片方)で行われます。 フォルダ要素指定行のG列で指定された対象地点群が地点要素となります。 地点要素は必然的にフォルダ内要素となります。表示形式の指定はそれを内包するフォルダ単位で行われます。 G列が空白のとき、データセット内全地点が該当フォルダの対象地点要素となります。 以下の指定がなければ、表示形式は自動設定され、当初はフォルダ名が全対象地点のラベルとして使われます。 表示形式の指定: 地点要素のスタイル指定はこれを含むフォルダ単位で行います。 フォルダ名をI列に、ラベル文字列をJ列に、ラベルの色とサイズをK,L列に、記号の種類、色、サイズをM, N,O列に、当初表示の有無をP列に、表示の高さをS列に記述します。 Q,R列(経緯度)は空欄にします。記入すると、後述の「地点の経緯度を直接指定する場合」とみなされます。 表示形式はフォルダ内の全地点同じです。ただし、K~O列の一つで「by~」指定を使えば、表示形式を指定項目の値別に変えることができます。byのあとにはデータ項目名が続きます。「by~」によるスタイル指定参照。 J列の指定: ラベル文字列がデータ項目名の場合、各地点のその項目の値がラベルに使われます。項目名以外なら、記述文字列がそのままラベルとして使われます。空欄にすると、ラベルは表示されません。 M列の指定: 記号の形の指定(「◉」「▣」)に続いて、次の文字列を付記すると地点記号に機能を付加できます。 「time」を付記すると、日時にしたがって動的に地点記号を表示できる機能を付加します。「time」による日時の刻印参照。 地点の経緯度を直接指定する場合: 当初、G列に「adhoc」と記して、kmlファイルを作成すると直接指定のためのスペースが2行分作成されます。 スタイル指定領域に必要な行数を確保して、Q,R列に経緯度、S列に周回半径を記入します。 データセット内の地点と無関係に記号やラベルの表示を指定できます。 記号とラベルの表示: Google Earthは地点記号を指定(経緯度)位置に、地点ラベルを地点記号から少し位置をずらして表示します。 地点記号を表示しなければ、地点ラベル(文字列)の中心が指定位置となります。 地点ラベルも地点記号もサイズを0.4以下に指定すると表示されないことがあります。 ラベルや記号の色は該当列(K,N列)のセルの色で指定します。 記号を表示せず、J列でラベルに記号風の文字を指定すると、地点表示記号の選択の幅が広がります。 しかし、この場合、吹き出し情報の機能は付加できません。
ノート要素は地図の使い手にメッセージを表示するために用意された、特殊な地点要素です。 メッセージは地点記号をクリックして表示させます。通常、その表示位置には意味を持たせません。 D列またはF列で「.note」を選択すると、その前列がノート要素となります。 要素名は記号のラベルとなります。 単独要素としてもフォルダ内要素としても配置できます。 メッセージは、NotesシートやsubNotesシート内に記述します。 Notesシートはシステムファイルに付属し、一般的な目的のメッセージの記述に使用します。 subNotesシートはデータファイルに付属し、各データファイル固有のメッセージの記述に使用します。 ノート要素名と名前が同じメッセージが両方のシートにあった場合、subNotesシート内のメッセージが使われます。 どちらのシートのメッセージも編集自由です。記述形式は2つのシートで異なります。 事前に準備されたメッセージ: いくつかのメッセージがNotesシートにあらかじめ用意されています。 kmlファイルを共有する場合、初心者のために「まずここをクリック」ノートを入れておくと親切と思われます。 ノート要素の表示位置: 表示位置に意味をもたせる必要がなければ、自動設定が便利です。 自動設定にすると、最初のノートは画面中央、続くノートはその下方向に少しずれた位置に表示されます。 次の指定をしなければ、自動設定となります。 表示位置指定の方法: G列で対象地点群を指定します。この場合、ノートは対象地点群の中央に表示されます。 Q,R列に経緯度、S列に高さを記入します。この指定があれば、G列の指定は無視されます。 ラベルと記号の表示形式: スタイル指定領域のK〜O列で地点記号と地点ラベルの表示形式を指定可能です。
パス要素はGoogle Earth地図内で地点をつなぐ線を表示します。 GPSデータの軌跡表示を目的として用意されています。 単独要素としてもフォルダ内要素としても配置できます。 D列またはF列で「.path」を選択すると、その前列がパス要素となります。 G列で対象地点を指定します。G列を空欄にすると、データセット内の全地点が対象となります。 線(パス)はデータセット内の地点の順番に引かれます。 初期値の線の色は白、太さは0.9です。K,L列で線の色とサイズを指定できます。
視点要素はGoogle Earth地図を眺める視点を与えます。 「初期視点」名の視点要素は唯一の必須要素です。 単独要素としてもフォルダ内要素としても配置できます。 D列またはF列で「.view」を選択すると、その前列が視点要素となります。 G列で対象地点群を指定すると、対象地点すべてが視野に入る視点が設定されます。 G列を空白にすると、データセット内の全地点が対象地点となります。 任意の視点を指定したい場合: スタイル指定領域の該当行で、次の指定を行います。 L列に傾斜角、0列に方位角、Q,R列に経緯度、S列に距離を記入します。 この指定があった場合、G列の指定は無視されます。 詳しくは「補足」-「任意の視点の設定方法」を参照。
ツアー要素は対象地点を訪問、周回飛行するための動く視点要素です。 D列またはF列で「.tour」を選択すると、その前列がツアー要素となります。 単独要素としてもフォルダ内要素としても配置できます。 対象地点はG列で指定します。G列を空白にすると、データセット内の全地点が対象となります。 訪問はデータセット内の順番で行われます。 周回半径(周回飛行時の対象地点との距離): 初期値で1000 mです。これを変えたい場合は、S列に周回半径を記入します。 Q,R列の経緯度は空欄にします。記入すると、後述の別の設定として機能します。 周回半径を地点ごとに設定する場合: あらかじめデータセット内に「周回半径1」または「radius1」という項目を作成し、地点ごとに値を記入します。 マイナスの値にすると、訪問のみで周回をしない設定になります。設定値の絶対値が訪問時の視点高となります。 「周回半径2」または「radius2」という項目を作成、値を設定すると、同一地点を2回連続周回できます。 訪問先の経緯度を直接指定する場合: 当初、G列に「adhoc」と記して、kmlファイルを作成すると直接指定のためのスペースが2行分作成されます。 必要な行数を確保して、Q,R列に経緯度、S列に周回半径を記入します。 データセット内の地点と無関係に訪問先を設定できます。 同一地点について複数行を使えば、(半径を変えながら)複数回、周回させることもできます。 注意: 訪問地の数は、kmlファイルサイズの大きな増加に繋がります。 ファイルサイズが5MBを超える場合には、訪問地点の削減をまず検討してください。