GPSデータを時間軸で分析するという着想は2010年頃に遡ります。 大きな仕事になるのはわかっていたので自ら開発するつもりはなく、学会で出会った若手にアイデアを売っていました。初めて面白そうと言ってくれたのが高畠千尋さん(現北海道大学獣医学部野生動物学教室)、2015年野生鳥獣管理国際学会でのことでした。その後、簡単な実例を示したほうが話が早いだろうと始めたのが開発の端緒です。当時高畠さんが所属していた信州大学山岳科学拠点の研究室の教授、泉山茂之さんのご理解を得て、クマのGPSデータをお預かりする形で開発が始まりました。その後、同研究室の瀧井暁子さんとの連携もでき、シカやイノシシのデータも使わせてもらうようになりました。さらに、京都大学の村松大輔さんとの出会いもあり、村松さんがアマゾナス連邦大学と共同で行っていたナマケモノのデータもお預かりして開発を進めることになりました。このお二人からの要望やフィードバックが開発の大きな力になりました。
これまで本システムのため、さまざまな手法を開発し、学会で発表してきました。論文化はこれからです。 重心距離法 2016/09 哺乳類学会 時空間密度法 2017/09 哺乳類学会 時空間密度による軌跡分割法 2019/09 哺乳類学会 重心距離法の派生手法 2021/08 哺乳類学会 GAP法(外れ値除外手法) 2022/03 生態学会 外れ値除外後の問題データの抽出・除外手法 2022/08 哺乳類学会 システム紹介 2024/09 哺乳類学会
システム公開後、次の更新を行いました。 2025/04/24 Ver.8-14 期間・軌跡分割のバグ修正。データ数TSDの初期評価距離計算のバグ修正。 2025/04/17 Ver.8-13 チャート作成(雛形図の複写)に伴うエラー回避策を導入。 2025/04/15 Ver.8-12 前改訂に伴う周辺環境不備の改善。 2025/03/24 Ver.8-11 時間(期間長)でなくデータ数で評価する時空間密度を導入。両者の選択を可能に。 2024/11/16 Ver.8-10 時空間密度図の評価距離初期値計算に新方式を導入。複数の選択肢も用意。バグ修正。 2024/11/04 Ver.8-09 1,2,3分間隔の測位に対応。kml軌跡表示に始点と終点を追加。バグ修正。 2024/10/27 Ver.8-08 ACシートの2種類の図にデータ数表示を追加。データ数不足の場合、結果を非表示に。 2024/10/21 Ver.8-07 ACシート処理のバグ修正。 2024/10/17 Ver.8-06 バグ修正と改善。 2024/10/14 Ver.8-05 15分未満の測位間隔(5, 10分間隔)への対応。 2024/10/09 Ver.8-04 HeightCheckでもGoogle Earth出力を可能に。 2024/10/06 Ver.8-03 HeightCheckにおける問題修正。言語制御システムの整理。 2024/10/02 Ver.8-02 ACシート時刻別平均値処理におけるバグ修正。 2024/10/01 Ver.8-01 名称の一部再変更。デフォルトフォントの変更。ファイルサイズ大幅縮小。
Ver. 7-8(Ver.7最終版)からVer. 8-00(システム初公開版)への主な変更点。 2024/09/27 Ver.8-00として初公開。 2024/09/27 ANファイル:測位定刻に0時からのずれがある場合、欠測時刻穴埋めの不備を修正。 2024/09/26 測位日時表現形式変種への対応拡大(数字だけ並べた年月日時分の自動解釈を可能に)。 2024/09/26 欠測を定刻(遅れ0)、経緯度・標高値0で記載データへの対処を可能に。 2024/09/25 DSファイル/LeapCheckシート:GAP法オプションを除外。 2024/09/25 ANファイル/ACシート:時刻別平均値図の不備を修正。 2024/09/23 ANファイル/LeapCheckシート: 除外候補の属性値表示に前後測位点への時間間隔を追加。 2024/09/20 各種名称の見直しと修正。 2024/09/19 ファイル名などに使えない文字 [\, /, :, *, ?, ", <, >, |, -, @] の入力チェックを強化。 2024/09/18 kmlファイル作成時、Google Earth Pro起動とkmlファイル内容表示を自動化。 2024/05/XX シート名称の変更:DaloginProfileをMaloginDaloginに。
Ver. 7-00からVer. 7-08までの更新。 Ver. 7-08 2023/10/16 マクロ名称の変更: DSfileCreator ==> DSCreator; ANfileCreator ==> ANCreator TimeCheck:遅れの大きい日時データの除外数が多い場合に生じるバグを修正 Ver. 7-07 2023/10/15 DSfileCreator:適宜、表示の縮小拡大を可能に TimeCheck:日時重複の頻度が想定を超える不規則データへの対処の強化 Ver. 7-06 2023/10/11 TimeCheck:次の測位定時に近いほど遅れがある日時の処理に関わる不備を解消 DSfileCreator:動物個体IDの入力時点の前倒し Ver. 7-05 2023/10/10 マクロ DSfileCreator 実行時に生データファイルが非アクティブの場合、エラーとなる不備を解消 Ver. 7-04 2023/10/09 日英モード判定の不備を再再修正 Ver. 7-03 2023/09/07 日英モード判定の不備を再修正 Ver. 7-02 2023/07/18 HeightCheck:始点・終点の外れ値を除外できない不備を解消 TimeCheck:日時と解釈できない日時データや不可解な日時に対する処理を強化。 Ver. 7-01 2023/07/03 日英モード判定の不備を修正 Ver. 7-00 2023/06/29
Ver. 6からVer. 7-00への主な変更点。 1.DSファイル 1−1.TimeCheckシート かなり不規則な日時データにも対応可に。日時逆転データにも自動対応。 1−2.HeightCheckシート これまでの2段階処理から1段階処理に、パラメータ指定も実質一つに。 また、必要に応じて作業中、図の横軸の拡大表示を可に。 2.ANファイル 2−1.TSシート 1)バックヤードを整理 シート右側(通常表示されない部分)のデータを整理整頓。 2)補助図(SegHelper)を追加 軌跡分割時に新たに補助図(SegHelper)の参照を可能に。 3)横軸拡大機能の追加 図の横軸拡大表示機能を追加。分割作業に便利。 4)多重最小重心距離図の期間系列を指定可に。 従来どおりデフォルト任せも可。 5)時空間密度法の2つの通過方式の表現 「1回/複数回」を「現/全」に、「Single/Multiple」を「Current/All」に変更。 2−2.TKシート 1)時空間密度図と2起点距離法の図をTSシートから転写。 軌跡分割済みの時空間密度図と2起点距離法の図を表示するように変更。 2)色帯図のデザイン変更 配色はそのまま。ただし、色に頼らなくても滞在と移動の状態把握を容易に。 3.KMLファイル 1)画面下側に表示する図 データ期間が長い場合、横軸方向に複数の図に分割表示することを可能に。
Ver. 1からVer. 6までの主な変更点。未整備 Ver. 5からVer. 6への主な変更点 Ver. 4からVer. 5への主な変更点 Ver. 3からVer. 4への主な変更点 Ver. 2からVer. 3への主な変更点 Ver. 1からVer. 2への主な変更点 Ver. 1